手作りアイスクリームの微妙なライン

2012年 食べる 食べる
手作りアイスクリームの微妙なライン

近年、私は「カネで解決しない食生活」を目指している。

食べたいものがあったら、お店で食べたり、出来合いの品を買ったりせず、手作りしようってわけだ。手作りすると、手間はかかるが安上がりだし、意外なことに美味だったりする。しかし手作りアイスクリームは微妙なラインだった。

今回は、「アイスクリームが食べたい」というより、「余った生クリームをどうしよう」って動機で作ってみた。レシピは簡単。まぁ、メレンゲを作ったり、レクタングルに盛ったりするのが面倒と言えば面倒だが、これで面倒なら手作りはできない。

むかーし、友だちの家でアイスクリームメーカーを試したことがある。冷えた容器に素をいれて、ハンドルをまわしながら凍らせていくんだけど、けっこう面倒だった。いまは電動らしいけど、攪拌しながら凍らせるのは同じ。なので手作りアイスクリームは手間がかかると思っていた。でも、メレンゲを凍らせれば簡単なのね。

翌日、食べてみる。かなりマイルドで、生クリームの味わい。ふかふかの食感。濃厚バニラアイスの風味だが、ずっと新鮮だ。「生アイスクリーム」というべきだろう。うまうま。
しかし飽きるのも早い。さいわい量はないから、飽きる前に食べ終わる。食べ終わったとき、「物足りない」と思う方がしあわせなんだよね。ぴったり満足したので、微妙な感覚が残った。

おいしいは、おいしい。でも、また食べたいと思えるほどじゃない。市販の安いアイスを食べたくなった。市販のアイスはいろいろ趣向が凝らしてあって、興奮がある。食べてがっかりすることはあるけど、手作りアイスにあのような期待感はないなぁ。

「アイスを食べたい」
って思うのもまれだから、そういうときは市販のアイスを買った方がいいのかもしれない。

ふむ。チョコレートアイスだったら興奮するかな? またいずれ生クリームが余るだろうから、そのときはなにか趣向を凝らしてみよう。