[ゲーム] Minecraft DOTA観戦 / やるゲーから、みるゲーへ
2013年 科技 Minecraft Webサービス ゲーム ニコニコ動画ニコニコ動画で「Minecraft DOTA」の大会を観戦した。
「Minecraft DOTA」は、どんぼこ氏が主宰するオンライン陣取りゲーム。抽選で選ばれた16名の素人が対戦した。そんな手作りゲームを数万人が観戦するのだから、そりゃテレビの視聴率も下がるし、既製品ゲームも売れなくなるわな。
興味深い大会だったので、メモを残しておく。
Minecraft DOTAとは
Minecraftは自分でブロックを積み上げるだけでなく、他人が作ったマップを読み込んだり、ほかのプレイヤーを招待して遊ぶことができる。
いま、世界中の個人が趣向を凝らしたマップを公開し、大いににぎわっている。「Minecraft DOTA」もその1つで、Hypixel氏が制作した。DOTA2、Leagues of Legends(LoL)というゲームを再現している。ちなみにどちらもフリーゲーム。
Minecraft: DOTA PV ダウンロードページ
【Minecraft】Minecraft:DOTA 敵チームの陣地をぶち壊せ!【対抗試合】
その「Minecraft DOTA」をカスタマイズして、ニコニコ動画でプレイヤーを募集し、対戦を実況したのが本大会である。改造やテストプレイも生放送されているから、みんなで作り上げる大会というイメージが格段に高い。
- どんぼこ氏のまとめ
- ゲーム主催者:どんぼこ 来場者数:18,080人 (数字は2/3時点、以下同じ)
- 参加者:破堕華乃大将(Taisyou) 来場者数:65,390人
- 参加者:きの(Kino) 来場者数:15,284人
大会中、どんぼこ氏はプレイヤーとして駆け回ることもあれば、ゲームマスターとして浮遊し、戦場全体を俯瞰することもある。また今回は有名な生主2名が中継してくれたため、プレイヤーの視点を切り替えて観戦することもできた。
Minecraftは主観視点なので、没入感が高い。視聴者は、あたかも自分がプレイしているような興奮を味わえる。『銃夢』のモーターボールのようだ。
断っておくが、似たようなイベントはほかにもある。本大会はそれらの代表でも、最大規模でもない。特筆すべきは、こうしたイベントが手軽に開催され、手軽に観戦できることだ。
やるゲーから、みるゲーへ
オンラインゲームに参加する楽しみと、観戦する楽しみは少しちがう。スポーツ観戦と同じで、スポーツをやる楽しみに通じるものはあっても、別個に考えられる。
すなわち、「ゲーム観戦」という趣味が、いま確立されようとしているわけだ。
オンラインゲームには、異常なまでに強いゲーマー(ガチ)がいる。同じ地平でガチに遭遇したら絶望するしかないが、オンライン観戦ならストレスなく楽しめる。むしろ、ガチの超絶プレイを観られることは、格別な喜びとなるだろう。本大会にもガチがいて、多くの視聴者が魅了された。
ガチは、同等の能力をもたないプレイヤーには忌避されるが、オンライン観戦ではスターとなる。これもゲーム観戦のおもしろいところだ。
ほかにも気づいた点はあるが、長くなるのでここまで。
ゲームはプレイしてこそ楽しめるものと思っていたが、ゲーム観戦という新たな楽しみが出てきたことに、少なからず興奮している。世の中の変化はいつも想像を超えるね。