こむぎこ・ばんざい

2013年 食べる 食べる
こむぎこ・ばんざい

チヂミの素を買ってきたけど、大したことなかった。

先日作ったヒラヤーチーは、沖縄風チヂミだった。いや、チヂミが韓国風ヒラヤーチーか。チヂミは韓国の標準語で「プッチムゲ」または「ジョン」と言い、いずれも「平たく伸ばして焼いたもの」という意味らしい。語源までヒラヤーチーと同じだ。
まぁ、小麦粉(薄力粉)を溶いて焼いた料理は世界中にあるから、どこが元祖かわからない。わかっても意味がない。

さて、我が家の乾物ボックスには、半年ほど前に買ったチヂミの素がある。すぐ食べるつもりで買ったけど、なんやかんやで後回しにされている。「さぁ、チヂミを喰うぞ」って気持ちになれなかったからだ。そのくせ、ヒラヤーチーを2回も食べてしまったのは、どこかおかしい。

で、焼いてみたのさ。材料、手順はヒラヤーチーと同じ。味も同じ。キムチを載せるとチヂミっぽくなる。混ぜると生地が赤くなって、さらにチヂミっぽい。しかしチヂミらしさを追求することに意義はない。ヒラヤーチーにキムチを載せればいいのだから。

チヂミが悪いわけじゃない。そうじゃなくて、「チヂミの素」に意味がなかったのだ。だって、我が家には薄力粉が常備されているのだから。

薄力粉があれば、ヒラヤーチー、チヂミ、お好み焼き、スコーン、クッキー、パンケーキ、おやき、韮饅頭、餃子の皮、トルティーヤ、ピザ生地(クリスピー)などが作れる。
ガンダムがいるのに局地戦用ザクを購入する必要はない。つーか、ガンダムの方が安いし!

チヂミの素には、小麦粉、もち米粉、砂糖、食塩、卵、たん白加水分解物、ニンニク、加工澱粉、調味料(アミノ酸)、(原材料の一部に、豚肉を含む)が入っているようだが、正直、わからなかった。どういう配合なんだろう? 「ただの薄力粉じゃないよ」とアピールするため、ちょっとずつ加えているんだろうか。

こういう「○×の素」シリーズは、メーカーが最適な配合をしてくれる安心感があるけど、ふつうに調味料がそろっていて、ふつうに料理する家庭には必要ないね。