山芋から軽羹を作ってみた

2013年 食べる 食べる
山芋から軽羹を作ってみた

「山芋と言えば、軽羹(かるかん)だよね」

飲み会の席で、種子島出身のN氏はいった。
「え? あれって山芋で作られてたの? てゆーか家庭で作れるの?」と私。
「作れるよ。地域の名産品は、たいてい手作りじゃん」
「なるほど。で、どうやって作るの?」
「知らなーい。母ちゃんが作ったのを食べただけだから」
「なるほど」
九州男児は厨房に入らないようだ。

家に帰って調べてみる。うぅむ、材料も作り方もいろいろあるようだ。軽羹にかぎった話じゃないけど、昔からある料理はレシピの幅が広い。まぁ、いいや。作ってみよう。

山芋+上新粉×メレンゲ×蒸す

山芋をすって、メレンゲ、上新粉と混ぜて、これを蒸す。できあがりは、甘かった。あんこ玉は余計だったか。風味はなんと表現したらいいのか。まず、私が食べた市販品の軽羹とはちがう。だから、軽羹じゃないかもしれない。山芋の味はしない。かぎりなく饅頭に近いが、微妙にちがう。

山芋+上新粉×メレンゲ×蒸す
※山芋+上新粉×メレンゲ×蒸す

山芋+上新粉×ベーキングパウダー×レンジ加熱

次いでレンジ加熱を試した。レクタングルで調理できるから、らくでいい。冷やして、切ってみると、蒸しパンみたい。味も蒸しパンみたいだが、蒸しパンではない。山芋の味もしない。むむぅ。
ベーキングパウダーでふくらませるため、パターン1より格段にらくだ。上品さは1に劣るが、この手軽さはアドバンテージだ。

山芋+上新粉×ベーキングパウダー×レンジ加熱
※山芋+上新粉×ベーキングパウダー×レンジ加熱

山芋+砂糖+薄力粉×レンジ加熱

上新粉じゃなく、薄力粉でもいいそうだ。やってみたが、まんま蒸しパンになった。これに比べりゃ、前2つは山芋の味がしたよ。遠く離れすぎだ。

山芋+砂糖+薄力粉×レンジ加熱
※山芋+砂糖+薄力粉×レンジ加熱

3パターン、5回作ったところで山芋がなくなった。これで山芋の食べ方が増えたと言いたいところだが、100gしか使わないから、ごはんやそばで余った分で作った方がいい。というか、そういうニーズに応えた和菓子なんだろうな。

また作ってみるだろうか? そのために山芋を買ってくることはないだろうけど、余ったらやってもいい。それでもメレンゲ&蒸しは面倒だから、パターン2かな。