謎の失敗パン
2013年 食べる 食べる新しい料理は失敗から生まれることが多い。
- ウスターソースは、捨て忘れた野菜の煮汁から生まれた。
- シャンパンは、発酵が進みすぎた瓶詰めワインだった。
- ポテトチップスは、シェフがいやがらせのために薄く切ったフライドポテトだった。
嫁がパン作りに失敗したが、できあがったパンはかつてない食感だった。しっとり具合がちょうどいい。また食べたい。
しかし嫁は、どうやって作ったかわからないと言う。オーブンレンジで発酵させるつもりが焼いてしまい、あわてて発酵にもどして、ふたたび焼いたようだ。時間なんて記録していない。同じ手順を繰り返せる自信はないし、やりたくないという。あれこれ試したいが、夫婦2人じゃ食べられる量にも限界がある。わけがわからなくなった嫁が、ふつうのパンを焼けなくなっても困る。
失敗から、新たな料理が生まれることは、ままあること。
しかしそれを繰り返せるかどうかは別の話だった。