360cities / パノラマ写真の撮影、共有がこんな簡単に
2013年 科技 iPhone Webサービス カメラiOSアプリ「Panorama 360 Cities」がおもしろい。
「Panorama 360 Cities」は、パノラマ写真の作成・閲覧アプリ。1994年のQuickTime VRの登場以来、パノラマ写真を追っかけてる私にとって、目新しいコンテンツはないんだけど、技術の使い方が見事だった。
私は無料期間にゲットできたけど、いま見たら170円だった。無料でばらまいてコンテンツを増やす作戦か。うまいなぁ。
ぐるぐる見る
通常、パノラマ写真はマウスでぐりぐり動かすもの。しかし「Panorama 360 Cities」の場合、iPhoneのジャイロを使って、見たい方向に向けるという操作になっている。振り返ると背後が、見上げると空が見えるわけだ。これが楽しい。自分が動くことで臨場感が高まる。ヘッドマウントディスプレイにできたらいいのに。Google Glassが実現してくれるかも。
iPhoneの機能を考えれば、でてきて当然のスタイル。思いつかなかったなぁ。
ぐるぐる撮る
「Panorama 360 Cities」には、パノラマ写真の撮影機能もある。全方位ではなく、円筒型だけ。iPhoneを垂直にかまえて、ぐるっと一周(180度を撮影)するだけ。簡単すぎる。
おもしろいので、あちこちで撮影した。GPSがついているから、撮影と同時に地点情報が記録される。なかなか楽しい。すぐ近所で撮影された写真もたくさんある。アプリがばらまかれたから、みんな一斉に撮影しているようだ。
ぐるぐる歩かされる
「Mission」をタップすると、近所のランドマークが表示された。「○m先にある場所でパノラマ写真を撮ってこい」という要請だった。360cities は世界中くまなくパノラマ写真で埋め尽くしたいのか、飲食店やコンビニ、銀行の支店、駅の喫煙所なども含まれる。手当たり次第だ。
試しにいくつかミッションをこなしてみた。あっちでぐるぐる、こっちでぐるぐる。数枚撮ったくらいじゃランキングは動かないが、指示されて撮影するのも楽しい。
こうしてパノラマ写真が増えて、地図が埋まっていく。すごいぞ。
足りないものは多い
いいところばかりじゃない。「Panorama 360 Cities」で撮影したパノラマ写真は解像度が低く、iPadやPCで見ると粗い。また撮影した写真を加工できないため、たとえば人の顔が写り込んでも除去できない。地点情報も再設定できない。
PCサイトも貧弱で、公開できるマイページも、外部サイトに埋め込むソースコードもない。ないない尽くしだ。
今後、充実してくれたらいいなぁ。
しかしまぁ、こんな簡単に180度のパノラマ写真が作成できるようになったんだね。ちょっと前まで専用の機材、ソフト、技術が必要だったのに。あぁ、もう、同じような日記ばかり書いてるよ。
今年は驚いたけど、来年は当たり前になって、再来年はさらに新しいものが席巻しているだろう。楽しいけど、いやになる。やれやれ。
ちなみに、私がこのアプリを見つけたきっかけは、六本木ヒルズ上空から撮影したギガピクセルパノラマ写真。ギガピクセルもすごい。