子どもはいつごろ文字入力を学ぶべきか

2013年 生活 iPod 甥っ子
子どもはいつごろ文字入力を学ぶべきか

 実家に数日滞在したので、甥っ子に文字入力を教えることにした。

 文字入力は、ネット活用の基礎だ。甥っ子は毎日iPadで遊んでいるが、目に見えるものをタップしてるだけ。文字入力ができれば、ネットの広大な知識にアクセスできる。だから早い段階で文字入力を教えたい。

iPadで日記を付けさせてみた

 妹が「メールはまだ早い」というので、日記で練習させることにした。iPadの日記アプリに、その日の出来事と感想を1行ずつ書かせる。じれったいほど遅いけど、まぁ、文章になる。予測変換で整形されるし、漢字もおぼえられる。いいじゃない。

 パソコンやインターネットの使い方は、学校で教えてくれない。少なくとも小学2年生のカリキュラムにはない。このあたりは家族でサポートするしかないが、実家の母も妹もデジタル・デバイドがひどい。
 よろしい。ならば伯父さんの出番だ。日記、チャット、メールの順で教えよう。はりきっちゃうぞ!

基礎は大事だが

 しかし甥っ子は、膨大な量の宿題を抱えていた。漢字の書き取りをサボっていたらしく、毎日数ページのノルマを課せられている。甥っ子の夏休みは、サッカーの練習と漢字の書き取りで終わってしまいそうだ。こうなると、文字入力で遊んでいるヒマはない。iPadは取り上げられてしまった。

 練習帳を見ると、甥っ子の文字は汚かった。しかしなにを隠そう、私の文字も汚い。パソコンを手に入れてから20年あまり、文字を手書きする機会はめっきり減った。たまに名前を書くと、自分が書いた文字の汚さにびっくりする。私もたくさん書き取り練習したけど、すっかり退化してしまった。だけど、それほど困ってない。

 甥っ子が成人するころは、手書きする機会はもっと減っているだろう。だったら手書きの練習なんてどうでもよくて、文字入力を優先すべきじゃないか? と言いたいところだが、基礎は重要だ。やはり小学2年生に文字入力は早すぎたか?

学校に任せていいのかなぁ

 甥っ子の教材を見せてもらった。最近の教科書や練習帳はカラー印刷されているのね。とてもきれいだけど、首を傾げる箇所がある。こんな説明、こんな例文、こんな練習方法で実力が身につくんだろうか? そもそも学校は、手書きする機会が減っている事実を認識してるんだろうか?

 不安になると、特別な学習をさせたくなる。しかしむやみにカリキュラムを増やしても、効果はうすい。すでに甥っ子のスケジュールはパンパンだから、これ以上積むのは酷だろう。
 とりあえずキッカケは作ったから、しばらく様子見かな。

 このあたりは、ほかの家でも悩みどころかもしれない。