わずかな手間を惜しむ / SDカードからのデータ読み込み

2013年 科技 カメラ 物欲
わずかな手間を惜しむ / SDカードからのデータ読み込み

 最近、カメラのSDカードから写真を読み込むのがおっくうになってきた。

 iPhoneは、撮った写真はそのままmixiなどネットにアップロードできる。パソコンほどの修正はできないが、そんなことはどうでもいいくらい便利だ。また、フォトストリームで同期すればケーブルを刺さなくて済む。最初は戸惑ったけど、慣れると便利すぎて困る。

 これまでの手順──SDカードをメディアリーダーに刺してパソコンに読み込む──を、私は手間だと思ったことはない。だからカメラの Wi-Fi同期機能なんて、

「まったく不要」
「わずかな手間を惜しんでどうする」
「その分、安くしてくれ」

 などと思っていた。まぁ、私は知らなかったんだねぇ。この便利さを。
 ミラーレスを買うとき、最新モデルはWi-Fi機能がついていたが、「不要」と断じて中古モデルを買った。あのときの判断はまちがっていなかったけど、ちょい考えちゃう日もある。

 20年前のカメラは写真屋さんで現像するまで撮影結果を確認できかなった。それを思えば、この未来アイテムに不満を感じるのは罰当たりだ。

 でもねぇ、やっぱり。
 人間ってのは、わずかでもラクな方に流れていくんだね。