スマートウェアへの期待感

2014年 科技 Webサービス 物欲
スマートウェアへの期待感

 ソニーがリストバンド型NFC対応活動量計「SmartBand SWR10」を発表した。

 SmartBand は加速度センサーなどで日常生活の行動を記録するデバイス。どのくらい歩いたか、走ったか、乗り物に乗ったか、どのくらい眠ったか、どんな写真を撮ったか、どんな音楽を聴いたか、スマートフォンでどんなコミュニケーションをしたかを記録する。
 スマートフォンと連携するから、エクササイズ用途の活動量計より多くのデータを収集できる。データは専用アプリ「Lifelog」というアプリで集計する。防水設計で、バッテリーは5日間もつ。またバンドからセンサーだけ取り外し、バッグなどに入れて持ち運ぶこともできる。

 オモチャとしては「おもしろそう」だけど、データがなんの役に立つのかピンと来ない。自分の行動を記録し、視覚化すれば、いろんな発見があるだろうけど、そこから意味のある情報を引っ張りだすのは大変だ。

 だからダメと言うわけじゃない。iPhoneが発売されるまで、スマートフォンの利便性は予測できなかった。使ってはじめてわかることは少なくない。しかしまぁ、どうだろう? 家計簿をつけたり、昨年のメールを読み返す習慣がない人に使いこなせるだろうか?

 でもまぁ、期待感もある。

 レコーディング・ダイエットのように、記録することの効果は大きい。食事や運動だけでなく、たとえば仕事している時間、休憩している時間、寄り道の時間、場所、頻度、デートや片付け、メールの受け答えにかかる時間がわかれば、気付かされる点も多そうだ。
 どのくらい正確に記録できるんだろう? スマートフォンのコミュニケーションや音楽の再生状況なら、デバイスがなくても記録できるはず。そういうアプリもあるのかな? あっても記録するだけで、活用法が確立されてないのかな? ううーん、期待感はあるけど、ダメっぽいかなぁ。

スマートウェアへの期待

 日常生活を記録したり、情報支援するスマートウェアは、まちがいなく進化するだろう。デバイスは小型化、軽量化して、ノウハウも蓄積され、一般化するだろう。やがてデバイスは体内に埋め込まれ、電脳化するだろう。

 生きてるあいだにどこまで見られるだろう?

 楽しみだなぁ。