明日、スポンサーがいない

2014年 娯楽
明日、スポンサーがいない

 日テレ系ドラマ『明日、ママがいない』のスポンサー8社すべてがCMを下りたらしい。

 私はドラマを見てないし、興味もないが、ACジャパンのCMづくしは見てみてぇ。来週おぼえていたらチャンネルを合わせよう。まぁ、おぼえてないだろうけど。

(追伸)おぼえてなかった。

 ドラマの内容が「人権侵害」や「差別助長」にあたると批判され、制作サイドは「問題提起」とか「表現の自由」と反論し、「事実かどうか」と「放送していいかどうか」は別問題とか、「タブー視してはダメだ」と熱く語る人も出てきて、ちょっとしたお祭り騒ぎだ。

 スタッフには確固たる信念などなく、議論するつもりもないだろう。注目されたのは万々歳だが、スポンサーが降りちゃったのは大誤算。日テレは謝罪も修正もせず、最後まで放送するらしいが、次から似たようなドラマは作られないだろうな。

 企業のイメージアップのために制作される民放ドラマに、大それたテーマを持ち込む方が悪い。そんなに訴えたいなら映画にするべき。映画じゃ予算を組めないし、多くの人にリーチしないと言うなら、その程度の主張だったのだ。
 テレビはずっと差別の恐れがある言動を、問答無用で封殺してきた。それを今さら「最後まで見てくれればわかる」とか「問題と向き合うキッカケになれば」とか、笑わせないでほしい。

 こうしてテレビは、表現できる幅がどんどん狭くなっていく。
 しかしもう、かわいそうとは思わない。

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