鶏がらスープの自作は割にあわない

2014年 食べる 食べる
鶏がらスープの自作は割にあわない

鶏ガラをもらったので、鶏がらスープに挑戦してみた。

鶏ガラは、生きていたニワトリを強くイメージさせる。肉の内側にある硬くて、鋭い骨を、むりやり折って、剥がして、断ち切っていく。食べられるところは全部食べて、残った部分からも味を引き出すという行為に、食の罪深さを感じないわけでもない。

苦労して作った鶏がらスープは、ほとんど味がなかった。こんなものか?

素材の味を楽しむため、塩ラーメンにする。しかしなんとなくピントが合わない。醤油ラーメンにすると味がくっきりしたが、鶏がらスープの素性はわからない。
味付けしないと淡白だが、味付けすると消えてしまう。
いろんな料理に使ってみたが、ジレンマは解消されなかった。

鶏がらスープを煮だすのは、けっこう手間がかかる。時間もかかる。しかし、べらぼうにうまくなるわけじゃない。手順を見なおせばよくなるかもしれないが、鶏がらがたくさん手に入るわけじゃないから、あえて練習しようと思わない。

ぶっちゃけ、顆粒の鶏がらスープの方がおいしく感じる。自分で作る鶏がらスープが、あの味に近づけるとは思えない。というか、両者の根っこは同じなのか? 果物のメロンを加工しても、メロンパンやメロンソーダにならないように、ちがうものなんじゃないか?

顆粒の鶏がらスープはおいしい。安いし、使い勝手もいい。

もうこれでいいんじゃないか?