味覇で炊く炒飯がびっくりするほどソレっぽい
2015年 食べる 食べるなんとなく買ってきた味覇(ウェイパァー)を、どうにも持て余していた。
コンソメや和風ダシのように使っても、おいしくならないのだ。「うちには合わないなー」と思っていたが、餃子や炒飯に使うとうまかった。使い方を間違えていた。
餃子や炒飯の味付けに使うと、びっくりするほど相性がいい。レシピで指示される使用量が多いせいもあるが、食材の風味は吹っ飛び、味覇の味──中華料理屋の味に圧倒される。すさまじい。味付けの一部ではなく、全部だ。
とりわけ、炒飯はすごかった。
白米を味覇で炒めるのではなく、味覇で白米を炊くのがポイント。記事ではちゃんと炒めているが、火を通した具材(卵や肉)を炊飯器に入れて、混ぜるだけでもOK。いいか、もう一度言うぞ。
- 炊飯器にコメと味覇を入れて、炊く。
- フライパンで卵や肉を炒める。
- 2を炊飯器の釜に入れて、混ぜる。
- 炒飯の完成。
ぜんぜん炒めてないけど、ソレっぽい風味になるのよ。
私は王将の焼き飯を食べたことがないが、「まさにこれだ!」と断言できる。
「味覇で炊いて作る炒飯」は、とにかく簡単だ。料理する気がまったくないときに、ちょうどいい。料理人を堕落させる調味料だよ。
味か、名前か
そんな日記を書こうとネット検索したら、思わぬニュースが見つかった。
- 人気調味料「味覇(ウェイパァー)」の中身が変わる? 製造元との契約トラブル原因 食い違う両社の見解 - ねとらぼ
- いったい何があったというのか?最強の調味料"味覇"の味が変わる!? - NAVER まとめ
味覇の販売者と製造元が契約トラブルになり、4月以降は「製法が変わった味覇」と「味覇の風味をした創味シャンタンDX」に別れてしまうそうだ。
ネット上では「中身が同じなら創味シャンタンDXを買う」というコメントが多い。しかし大半の顧客はネットニュースなんか見てないだろう。ブランドの影響力は強いから、多少風味が変わっても、気がつかないのではなかろうか。なにより製造元が販路を確保できるとは思えない。同じような調味料を2つ並べてくれる小売店が、そうそうあるとは思えない。
製法を秘密にしても、やっぱり製造元は弱い。それでも契約を解除したのだから、相当な覚悟だったのだろう。・・・たぶん。
あるいは販売者は、秘密の製法を解析し、製造元を切り捨てる算段がついたから、こうしたトラブルを仕掛けたのかもしれない。...わからないけど。
味覇で炊いた炒飯を食べてながら、世知辛い気持ちになった。
(追記)
※店頭で見つけた。味覇(934円) vs シャルタンDELUXE(798円)