[COOP記] PAYDAY 2で民間人の命が軽くなった
2015年 娯楽 ゲーム友だちと「PAYDAY 2」のマルチプレイを楽しんでいる。
「PAYDAY 2」は、4人組の犯罪者になって銀行強盗したり、囚人を脱獄させたり、麻薬を密輸したりするゲーム。前作より難易度、やりこみ度が向上し、熟練したFPSゲーマーによる濃密なマルチプレイに最適化された。
つまり前作以上に、犯罪が仕事になっている。
民間人を殺すとペナルティ
民間人を殺すとペナルティ(揉み消し料)を課せられるが、パニックになった民間人は銃口の前に飛び出してくるし、警官隊はかまわず撃ってくるから、おのずと犠牲者が出て、報酬が減って、しょんぼりする。これが前作のパターン。
ところが2作目は、民間人の犠牲を「やむを得ない」と切り捨てることが多くなった。
ペナルティと報酬を比べてしまう2作目
仕事が難しくなり、支出が増えたがから、(ゲーム内の)お金の価値がべらぼうに高まった。すると民間人を殺しても、「このくらいなら報酬で相殺できる」と計算してしまう。
事前の仕込み(pre-planning)も大きい。仕事を成功させるため、あらかじめ監視カメラを操作したり、銃弾や医薬品を配置しておくのだが、失敗すると費用は無駄になる。
そしてマルチプレイだと、気軽に「失敗したらリトライ」と思えない。是が非でも成功させると意気込めば、民間人の犠牲など気にしていられない。
おまけにペナルティを軽減するスキル(Winston Wolfe)もある。これを取得すれば、いつもの4倍犠牲者が出ても大丈夫。何度もペナルティを払うより、スキル習得にお金を払う方が効率的かも?
いやぁ、やばいよ。
犯罪ゲームじゃなくて、犯罪シミュレーター
民間人を撃ってはいけない──。これはシューティングの基本だから、意味を問うことはなかった。しかしゲームが複雑に、リアルになったことで、命の値段を考えるようになってしまった。
「民間人を撃ちたくないが、そのため報酬を逃すつもりはない。
こちらは仕込みに金をかけている。穏便に済ませる努力もした。仕事のチャンスは貴重だ。
それでも出てしまう犠牲を悔やんでいる余裕はない。
こっちも生活がかかっているんだ」
いやぁ、やばいよ。