にゃんこ大戦争を卒業した
2015年 娯楽 iPhone ゲーム
私の時間を長らく奪っていた「にゃんこ大戦争」を卒業した。
にゃんこ大戦争は、2012年に発表されたタワーディフェンスゲーム。F2P(Free-to-Play)ゲームで、アイテム課金がある。このジャンルでは評価が高く、スマホ版が1900万ダウンロードを突破し、3DS版も発売されたらしい。
私はいっさい課金せず、全ステージをクリアしたところで放置していたが、友人からバージョンアップしたことを教えられ、なんとなく再開し、なんとなく「日課」になってしまった。
毎日のログインボーナスがやばい。
にゃんこチケットを集めて、レアキャラをゲットして、難しいステージをクリアして、それでどうなるわけじゃない。ステージもキャラクターもどんどん増えていく。目指すべきゴールはない。
1回のプレイ時間は大したことないが、延べ時間は大きい。なにより毎日のログインボーナスやポイント消化が、「もったいない」「やらくなちゃ」と、脅迫的になっていた。
これはよくないので、やめることにした。
具体的な損失があっても、悪習を断ち切ることは難しい。まして洗練されたF2Pは、ユーザーをあまり追い詰めない。「無理のない範囲で、毎日ちょっとずつどうぞ」というわけだ。
私も「◯×をクリアしたら」と決めたが、クリアしたら先に進めてしまうため、なかなかやめられなかった。しかし何日かログインしない日を挟んだら、どうでもよくなった。禁煙したときと同じ。もともと強い中毒性はなかったのだ。
1ヶ月後、iPhone にお知らせが届いた。
にゃんこ大戦争
シルバーウィーク後半は通常時より超激レア確率大幅アップ中にゃ~!
こうやって、また引っ張り込もうってわけだな。アプリが残っているから、通知が届く。けっこう育てたデータだから、惜しいと思っていたが、これも未練だったな。
というわけで、アプリを削除した。
ふっと、楽になった。
長患いの病人が死んでしまったような解放感だった。