テレビのネット同時配信でテレビは消えそう

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テレビのネット同時配信でテレビは消えそう

 テレビを見なくなって久しい。

 地震などの災害発生時でさえ、もうテレビを点けなくなった。情報の速さ、広さ、深さ、正確さ、公平さ、すべてにおいてテレビはネットに劣るからだ。テレビによる印象操作、捏造、誤報、隠蔽の事例は暴露され、一般的に認知された。もはや災害情報でさえ、テレビを信じることは難しい。メディアとして、テレビの信頼性、必要性は地に堕ちた。

 ドラマや映画、ドキュメンタリーなどは、まだ見たい番組がないでもない。しかし、テレビで見たいと思うものはない。明日、教室で、友だちと同じ話題で盛り上がりたい、というニーズはないので、CMや編集に我慢する義理もない。

 なのでテレビ(家電)を捨てて、NHKの契約を破棄しようかと思っていた矢先、朝日新聞がこんな記事を一面に載せた。

 ついに「テレビ(放送)はテレビ(家電)で見る」、という常識が崩れ、スマホやパソコンでの視聴が当たり前になるのか。しかしテレビ(放送局)はこれまで、ネットとの融合をかたくなに拒んできた。東日本大震災においてもネットと連携をせず、ネットサーフィンできるテレビ(家電)を販売停止に追い込んだくせに、ムシのいい話だ。
 記事に不明点があったので調べてみたら、こんなコラムが見つかった。

 テレビのネット同時配信を禁じる法律はないんだって。NHKは放送法に縛られるが、民法はなんでも自由。にもかかわらずネット同時配信をしないのは、作業が面倒で、著作権の問題をクリアできないから。
 要するに朝日新聞は、「テレビ(民法)には未来があるぞ」と言いたいわけで、いつもの印象操作ニュースだった。やれやれ。

 しかしまぁ、著作権の縛りだって、テレビ局が作った既得権益じゃないか。だからネットはネット独自のコンテンツを制作し、娯楽と利便性を供与してきた。複雑な権利問題がテレビのネット進出を妨げているなんて、バカバカしい話だ。そうした実情を伏せ、「法改正で解禁」とか言っちゃうところもバカバカしい。
 テレビと新聞でのみ情報を得ている人は、未来が心配だよ。

 そうした縛りを乗り越えて、テレビがネットに進出できたとしよう。
 すると番組は作って終わりの「フロー」から、蓄積して任意に視聴できる「ストック」に移り変わる。過去の魅力的な番組をいつでも見られるなら、わざわざ新番組を追う理由も減る。そんな事態に、テレビ(放送局)は堪えられるのか?

 2019年、この日記を読み返して私は、なにを思うだろう。
 はてさて。