[PAYDAY2] できるとわかれば、できてしまう不思議

2016年 娯楽 ゲーム
[PAYDAY2] できるとわかれば、できてしまう不思議

 「PAYDAY2」のアップデートで、Crossbow が強化された。使ってみると、対物ライフルよりダメージが大きく、どんな敵も一撃で仕留めることができた。しかし矢をつがえる動作(リロード)が長いため、実戦では使えないと思った。

 その後、動画サイトで Crossbow を使った攻略動画を見た。
 隠れてリロードし、一瞬だけ顔を出して撃つ。大量の敵は殲滅できないが、特殊隊員を確実に除去できるため、ダウン回数が減っている。リロードの制約が、プレイヤーにヒット・アンド・アウェイを徹底させるのだ。
 やってみると、そのとおりできた。キル数は少ないのに、生存性が高まる。不思議なものだ。

 しかし最高難易度「ONE DOWN」じゃ手も足も出ない。とりわけ Bulldozer という特殊隊員は堅牢、強靭、俊敏なため、リロードする間も、ねらいを定める間もない。おまけにアップデートでダメージが半減し、一撃で倒せなくなった。こりゃもうダメか。

 その後、動画サイトで Crossbow による ONE DOWN 攻略動画を見た。
 密着するほど接近して、周囲をグルグルまわりながらリロードして、撃つ。これを倒れるまで繰り返す。処理中に撃たれるリスクを減らすため、はじめるまえに敵を除去するか、敵の少ないエリアに Bulldozer におびきだす。
 やってみると、そのとおりできた。失敗することもあるが、倒せない敵じゃない。

 Sniper 対策もそうだ。矢は放物線を描くため、遠い敵には当たらない。矢を回収できなくなるから、Sniper処理は仲間にまかせ、当たらないことを祈るプレイスタイルだった。
 しかし動画で、ミル修正(距離に応じて仰角をつけて照準をつける)で当てられることがわかると、自分でもできるようになった。まだ命中精度が低いから、練習しないと。

 なんの話かと言うと、「できない」と思っていることも、「できる」とわかれば「できてしまう」ことが多いのだ。動画は、「できる」ことの確たる証明になる。

 「できない」と思っていると思考が止まり、たまたま成功してもイレギュラーとみなす。しかし「できる」と知っていれば、できない理由、できる理由を分析する。たまたま成功したら、その確率を高めようとする。

 そりゃ達人と同じプレイはできないが、10と1の差があることと、そもそも不可能なことでは意味がちがう。
 私はヒット・アンド・アウェイも仰角をつけた射撃も知っていたのに、「できない」と思っているうちは、やろうともしなかった。逆に「できる」と思えば、10のうち3くらいはすぐできた。やってみようという意志がなければ、能力はないも同然なのだ。

 たかがゲーム、されどゲーム。

 学ぶことは多いよ。