
壊れたHDDのデータ復旧は、もはや絶望的になった。
PCのメーカーサポートではデータ復旧を受けてくれない。
なので専門業者を紹介してもらって、そちらに問い合わせてみたところ、RAID構成は特別対応&特別料金になると言われた。
「まず無料見積もりはお受けできません」
調査費としてディスク1台あたり13,000円、3台構成だから39,000円がかかるそうだ。しかもHDD単体では調査できないので、筐体ごと郵送しろだって。
……なんて面倒な。
「RAID構成の調査には、特別のスキルと設備が必要なので、通常ルートではお受けできず、専門の工房に送ることになります」
そこで順番を待つので、最低でも一週間待ち。
飛び越えて調査するなら特急料金(2割増)がかかる。
……どんな熟練工がいるんだよ。
──私は訊ねた。
「それで復旧可能だった場合は、どのくらいの費用がかかるんですか?」
復旧費用は、復旧させるデータ容量に比例する。
損傷したHDDは250GBの3台構成で、連続領域は500GB。私はそのうち200GBくらいを使用していた。
これを単純にサルベージすると150万円かかるらしい。
ほげー!!
さらにもし物理損傷だった場合は、200MBあたり13万。
200GBなら1億3,000万円になる。
ほげげげーーーーーッ!!!
◎
そもそもRAID構成は、HDDの破損に備えるためのシステムだ。
にもかかわらず実際に損傷すると、サルベージは(ほぼ)不可能になる。
データ復旧センターも、要するにRAIDは扱いたくないのだろう。
これじゃ、なんのためにRAID構成を組んだかわからない。
……と、データ復旧センターの担当者に愚痴をこぼしたら、
「お察しいたします」
だってさ。とほほ。
- 前の記事:パスネットを使い切った
- 次の記事:RAIDのばかばかばか
- [日記] インデックス