[レビュー1978年08月19日に発表された 

火の鳥 (実写版) HINOTORI

和風 @手塚治虫
更新日:2009年04月11日(土) 02:05 [Edit]

互いの個性をぶつけあった奇跡の実写化

『黎明編』は、原作漫画を読むまえに実写映画を見てしまったので、ひどく混乱した。のちに漫画を読んでも、実写のイメージが目に焼き付いていて、めまいを覚えた。もちろん漫画の方がダイナミックなんだけど、実写には実写の空気というか、匂いが温度があって、そのインパクトは強烈だった。

漫画的表現(びっくりして飛び上がるなど)をそのまま実写化したり、途中でアニメを挿入する演出は、すこぶる評判が悪かったようだが、私個人的にはお気に入り。現代のCG合成と変わらない。驚きはすれども、違和感はなかった。

しかしストーリーはまるで覚えていない。登場人物は多いし、展開が早すぎる。「あぁ!」とびっくりしている間に置いてけぼりだ。
不親切きわまりないが、これはこれで許せてしまう。原作を尊重しつつ、自分たちのアクも消さなかった制作者たちには、尋常ならざる信念を感じる。決しておもしろいとは言えないが、一見の価値ある映画だった。

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