刑事コロンボ #45 策謀の結末 Columbo: The Conspirators

1979年 海外ドラマ 3ツ星 倒叙 刑事・警察 推理

「ここまで。ここを過ぎず...」

あらすじ

ジョー・デヴリンは有名な詩人。裏では過激派(アイルランド革命派)に武器を密輸していた。仲買人が金を横領していたため射殺。現場に自分のサイン入りの本があったため、コロンボがやってくる。詩人は知らないと突っぱねる。

詩人は殺人現場を訪れ、コロンボに適当な言い訳を伝える。ふたりは推理ごっこをして、仲良くなる。コロンボは密輸があったことに気づき、捜査を絞り込んでゆく。仲買人が死んだこととで、密輸にも支障が出る。

コロンボは推理を披露する。被害者の横に転がされた瓶に「ふさわしき贈り物を」のラベル。これは裏切り者に死を与えたというユーモア。瓶にはダイヤの傷跡。詩人がどの瓶にもつけていた。武器は船ではなく、ダグボートに積まれていた。ダグボートに企業のマークがあった。

犯人が酒を勧めると、コロンボは瓶に線をひく。
「ここまで。ここを過ぎず」
(おわり)

計画性のない犯罪で、決め手が「犯人のクセ」と、ミステリーとしての魅力は乏しい。また犯人はただの悪人で、「もうひとつの正義」を語る資格もない。しかし優美な言葉遣いはおもしろく、家弓家正さんの声もあって魅了される。まぁ、詩人のひとり語りが長すぎるとは思うが。

コロンボが興じるのはピンボール、ダーツ、刺繍、五形詩。車がちゃんと走って、空撮されたのも驚き。
シリーズ最終回になるが、最後のセリフがよかった。

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