刑事コロンボ #02 死者の身代金 Columbo: Ransom for a Dead Man

1971年 海外ドラマ 4ツ星 倒叙 刑事・警察 推理

少しずつ見てくる動機と人間性。

ストーリー

犯人は美人弁護士レスリー。夫を殺害後、録音・編集された声を使って誘拐事件に見せかけた。身代金をせしめ、夫殺害時のアリバイも得た。
前妻の子マーガレットがレスリーを疑い、コロンボに協力する。

コロンボの疑問。
・レスリーは夫の無事を確認しなかった。
・犯人はなぜバッグを現場に残したのか。
・主人は低い角度から射たれた。犯人は座っていた。知り合い。
・口径の小さい銃を使っている。犯行現場に証拠を残さない。
・主人の車のシートが前に出ている。運転したのは女性。
・車のキーがない。犯人が持っている可能性。

マーガレットの話。
・レスリーは出世のため、夫の社会的地位を利用した。
・夫はレスリーにうんざりし、離婚を検討していた。

コロンボは証拠を見つけられず、配置換えになった。
マーガレットはトリックを暴くが、証拠はない。レスリーは財産分与と引き換えにスイス留学するよう取引する。

コロンボはマーガレットと結託し、身代金の一部を使うように仕向けていたた。マーガレットに払われた現金の番号が身代金と一致したことで、レスリーの犯行を立証した。
(おわり)

犯人視点だが、動機がわかるのは中盤。と同時に、レスリーの人間性が見えてきて、これが勝利の鍵になる構成が見事。レスリーはコロンボの手口を見抜き、注意していたが、視野が狭くなっていたのか。

あんたの性格さ。欲が深い上に、自信家だってこと。人はカネさえもらえば肉親を殺された恨みも忘れてしまうもんだ。あんたそう確信した。あんた自身がそういうタイプだから。そこが誤算だ。とんでもない思い違いさ。人間にはいくら金を積まれても売り渡せないものがあるってことを、あんた知らなかった。マーガレットを買収できると思った。それが命取りだ。あんた、自分の欲の深さに裏切られたんだ。

マーガレット(前妻の娘)とレスリー(後妻)のヤリトリが強烈。レスリーがかわいそうに見えるほど。しかしそれも監督が観客に仕掛けたトリックだった。おもしろい。

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