それでよいのでしょうか?
27歳のタエ子がいる「現在」は1982年(昭和57年)だから、私が11歳のころか。奇しくも小学5年生の時だな。駅や車の雰囲気が懐かしい。さらに16年さかのぼった小学5年生のタエ子がいる「過去」は、私の実体験にはない世界。割烹着の母親なんて見たことがない。女の子の視点がみずみずしい。
話の行く末が見えないまま、山形に到着。ここで現在と過去が交錯するのかと思いきや、いつの間にか田舎への郷愁にすり替わってしまう。ていねいに描かれる山形の暮らし。土の匂い、雨の気配が伝わってくるようだ。ほんのり大人の恋を予感させつつ、タエ子は遠き都会へ帰る。
あぁ、そういう話かと納得したところで、どんでん返し。それはちょっとタエ子さん、早計ですよ。あなたは今、冷静ではない。その証拠に、童子(わらべ)の幻覚が見えている。幻覚でないなら、山形の妖怪かもしれない。とりあえず都会に帰って、頭を冷やすべきだろう。
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