ミス・マープル「魔術の殺人」 (ヘレン・ヘイズ版) AGATHA CHRISTIE'S MURDER WITH MIRRORS
1985年 海外ドラマ 3ツ星 推理 @アガサ・クリスティうまく整理している
原作の人間関係は複雑だが、うまく簡略化している。しかしそれでも、取っ付きにくい。妻をだませると思ったルイス・セロコールド、虚言症のエドガー、天真爛漫なジーナ。登場人物の魅力が足りないのだ。唯一、キャロラインは存在感があった。
「どうして全部わかったの?」
「あなたは空想の世界に生きている。現実を見ていないって。いいえ、あなただけが空想と現実を区別していた」
最後のやりとりはかっこいい。意味はよくわからなかったけど。
警部がミス・マープルの辣腕を知っていて、捜査を組み込んでしまうのは痛快。マープルさんの活躍も前作「カリブ海殺人事件」より目立つ。しかし印象的には、ヒクソン版に近づいてしまった。
「魔術の殺人」はマープルさんの人物像があまり描かれなかったエピソードである。どうして本作を選んだのか? 意図はわからないが、おもしろい試みではあった。
アガサ・クリスティ | |
---|---|
ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
|
|
ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
|
|
ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
ほか |