犬神家の一族 (石坂浩二#1) Murder of the Inugami Clan
1976年 日本映画 5ツ星 #金田一耕助 和風 探偵謎を解くのではなく理解する探偵
私にとって初めての金田一耕助作品であり、その完成形。名探偵というには野暮ったい出で立ち。死体を見て腰を抜かしたり、興奮して言いよどむ姿は滑稽だ。事件の展開にまったく関与せず、最後の最後で推理を披露するも悲劇を食い止められない。ぶっちゃけ、金田一耕助がいなくても事件は解決しただろう。
この事件の真犯人は、犬神佐兵衛である。佐兵衛の予想どおり、一族は利己的に行動し、すべての財産は珠世に受け継がれた。もし金田一がいなければ、珠世の魂は闇にのまれ、佐兵衛のような存在になっていたかもしれない。異世界からの来訪者である金田一耕助が、事件の背景に触れ、理解することで、関係者が救われたように思える。なんとも形容しがたいキャラクターだ。しかしホームズやポワロに負けない、日本を代表する名探偵であると私は思う。
【ゆっくり文庫】で妄想再現した。
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