キングコングは客寄せパンダ
後の世から見れば、なぜキングコングを出したのかは疑問。べらぼうな名称使用料を払って、造形も設定も変えられて、米国版とは不連続な存在になったのだから、ただの大猿にすればよかったのに。しかし当時は喜ばれたようで、観客動員数はシリーズ最高を記録している。不思議なものだ。
売れた映画がおもしろいとはかぎらないが、売れた映画の路線は継承されていく。本作で「怪獣同士の対決」という流れが確立された。1作目、2作目も重さは、すでに感じられない。
主人公は若き日の高島忠夫。声は聞き取りやすいけど、役柄はぱっとしない。ゴジラと相対したのに、ぜんぜん不幸にならないのもショック。前作から7年が経過しているが、時代が変わったと感じる。
パシフィック製薬は日本に甚大な被害をもたらしたが、彼らが罰せられることもない。『モスラ(1961)』とは大違いだ。ラストで環境適応がどうのと言われても、ちっとも心が動かない。
キングコングと大ダコとの戦いはすごかった。『キングコング対大ダコ』で十分だったと思う。
怪獣 | ||
---|---|---|
東宝 | ||
ゴジラ:昭和 | ||
ゴジラ:平成 | ||
ゴジラ:ミレニアム | ||
モスラ | ||
フランケンシュタイン | ||
東宝怪獣 | ||
大映 | ||
ガメラ:昭和版 | ||
ガメラ:平成三部作 | ||
ガメラ:新生版 | ||
大魔神 | ||
ほか | ||
ウルトラシリーズ | ||
松竹怪獣 | ||
怪獣:ほか | ||
ゲーム・アニメ・CG映画 | ||
海外制作 | ||
海外制作 |
- Google [ゴジラ キングコング対ゴジラ]
- Wikipedia [ゴジラ キングコング対ゴジラ]
- IMDB [King Kong vs Godzilla]
- 前の記事:昼下がりの決斗
- 次の記事:007(01) ドクター・ノオ / 007は殺しの番号
- [レビュー] インデックス