重戦機エルガイム (全54話) Heavy Metal L-Gaim [TVa: 1984/02/04 - 1985/02/23]

1984年 アニメ 3ツ星 ロボット @富野由悠季

ドラマと設定が分離することを学んだシリーズ

ヘビーメタルのデザインは革新的だった。友人宅でプラモデルに触れたときの感動は忘れられない。A級、B級といった格付けも心をわしづかみにした。私たちはその世界観(設定)にすっかり魅了されていた。

しかし物語はグダグダの展開を見せはじめる。レッシィが家出したあたりから、ドラマ部分への興味は薄らいでいった。そのくせポセイダル13人衆やMk-IIといった設定部分への関心は高まっていく。アニメ雑誌に設定資料が載ると、みんなでコピーして保管するほど好きだった。

放映当時、私は中学1年(13歳)。監督とデザイナーの確執など知るはずもなかったが、ちぐはぐな印象は感じとっていた。
当時は永野護の才能を惜しんだが、のちに『ファイブスター物語』の連載が迷走しはじめると、もどかしい気持ちになる。

たぶん『エルガイム』あたりから、私は制作者の素性に興味を持ち始めたと思う。

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