サルート・オブ・ジャガー The Blood of Heroes / Salute of the Jugger

1989年 外国映画 2ツ星 文明崩壊後

寡黙すぎる

競技は荒っぽいけど、ちゃんとルールが確立されている。しかし観客は文明からほど遠い野蛮人ばかり。どんな歴史が、このような社会を作ったのだろう? 主人公たちは鍛錬に夢中で、社会への関心がなさ過ぎる。

選手たち(ジャガー)の心情もよくわからない。戦って、戦って、それでどうなりたいのか? 目指すべき勝利とはなんなのか?
そんな中で、キッダが絹にこだわったのは興味深い。絹のイメージがサロウ(R.ハウアー)とキッダの関係を柔らかくしている。

架空のスポーツを細かく描いたのはいいが、社会も選手も見えないのは問題。視野が狭く、言葉が足りない。
ところで邦題「Salute of the Jugger (ジャガーのあいさつ)」は、どういう意味だろう? 原題は「The Blood of Heroes (英雄たちの血)」もピンとこない。雰囲気は悪くないのだが、うまく噛み合わなかった感じがする。

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