[レビュー1995年04月01日に発表された 

Dの食卓 (3DO) D

モンスター:吸血鬼 幽霊屋敷 狂気
更新日:2013年07月28日(日) 10:37 [Edit]

もうちょい、わかりやすいストーリーであったなら

当時としては画期的な、フル3DCGで制作されたアクションアドベンチャー。CMを見たときは、「これが次世代ゲームの姿か!」と興奮したっけ。しかし実際の作品はなんとも微妙な出来映えだった。ゲームの表現はおもしろいのだが、ストーリーが難解すぎて没入できなかった。

のちにネットで解析ページを読んだ。
物語の骨子は、娘(ローラ)が父親(リクター)に、母親の消息を問いただすことにあった。父親は異次元の古城に真実を隠し、ローラに「帰れ」と警告する。その一方でローラを閉じ込めている矛盾は、真実を語りたい二律背反によるものらしい。隠された真実とは、ローラは吸血鬼の末裔で、彼女自身が母親を殺した(食べた)ことだった。真実を受け入れたローラは、父親の魂を救い、次の世代を産み落とした。

......なんだ、そりゃ?だったらオープニングの籠城事件はなんなの? 父親にどんな罪があったの? ローラはだれの子どもを産んだの? さっぱりわからない。

もっと単純な、幽霊屋敷脱出ゲームでよかったのではないか。人間ドラマを描くには、まだポリゴン数が少なすぎた。結局、印象に残るのはストーリーではなく、ごつい男性のようなローラの造形に、ぎこちない動き、うごめく玉虫など、そして意味不明な謎解きだった。

飯野賢治
ゲーム

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