ハンバーガー・ヒル Hamburger Hill

1987年 外国映画 3ツ星 主人公は軍人 戦争

難しいことはわからない戦争映画

「あの丘をとれ」と命じられ、忠実に実行する若い兵士たち。北ベトナム軍の恐ろしさはわかっても、丘を占拠する意味も、作戦の全容もわからない。考える余裕もない。

視点を変えれば、ちがった解釈もあるだろう。しかし戦場では知ったことじゃない。敵の弾が当たったか、迫撃砲は届くか? それしか頭にない。
視点が単一で、とても狭いことが、この映画の特長なんだと思う。

「こんなにまでする価値があるのかよ」
紙に小さく書くだけで、絶叫しないところがリアルだった。

同時期に上映された『プラトーン』に比べると、目的がハッキリしている分、本作の方がわかりやすい。
当時、私は16歳。戦場には行きたくない。行くとしても司令官か、後方支援がいいなと思った。

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