サイボーグ009 (劇場版第1作) Cyborg 009 Movie Blue Fixer

1966年 アニメ 3ツ星 サイボーグ スパイ 超能力 @石ノ森章太郎

サイボーグ009、これが最初のアニメ化

島村ジョーの改造手術から脱走、反撃、そしてブラックゴースト団を壊滅させるまでをコンパクトに描いている。私にとっては新昭和版(1979-1980)がスタンダードなので、007が子どもだったり、004が軽いことに戸惑う。最大のちがいは009に加速装置がないこと。最上位モデルのはずだが、強さがよくわからない。ただ、リーダーシップは突出しており、メンバーの名前も知らないうちからテキパキ指示を出している。リーダーシップが個性になっているキャラは珍しい。

昔のアニメなので、動きや演出は古くさい。脳改造された003の豹変ぶりはトラウマになるほど。現代のアニメとのギャップを楽しむのも、一興かもしれない。

中盤、戦いをいやがる003に、たとえ自分たちが傷ついても誰かの幸せのために戦おうと説得する009は、いかにも石ノ森章太郎らしい魂が感じられてよかった。違う点は多いが、根底に流れるものは同じ。そこが大事なんだと思った。

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