エメラルドドラゴン (PC88) EMERALD DRAGON

1989年 ゲーム 3ツ星 ファンタジー:剣と魔法

1つのエポック

私のゲーム史において、大きな意味をもつ作品。当時はコンピュータRPGの黎明期で、いろんなアイデア、いろんな技術を駆使したゲームが登場していたが、そんな中に「アニメ絵の美少女」という要素を持ち込んだのが『エメドラ』である。
ゲームの内容的にも、個性的なところはある。ひたすら上昇していくレベルや巨大なタムリンビーム、馬鹿すぎるアルゴリズムとか...。しかしそれらは、絵柄から想像される雰囲気とのギャップに起因している。ゲームにおいて、絵柄が与える影響は大きい。今では当たり前の法則を証明したのが本作だった。

『エメドラ』以降のRPGは、絵柄をより重視していく。ゲームがつまらなくても、二番煎じでも、絵柄がよければ売れる。むしろゲームは、絵柄を売るための演出に過ぎない。こうしてコンピュータRPGは円熟期を迎えるわけだ。
まぁ、PCのグラフィック表現力が向上していた時期なので、べつに本作による影響とも言い切れないが、私の目にはそう見えた。そのくらい当時のインパクトは大きかった。

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