13デイズ Thirteen Days

2001年 外国映画 4ツ星 実話に基づく

戦争と平和を考えるとき、ぜひ見ておきたい1本

誰もが平和を願い、戦争を嫌っているのに、「それしかない」と決断されてしまう流れが克明に描かれている。対立陣営(ソ連)の様子がまったくわからないので、チキンゲームの恐怖が際だつ。書記長は軍を掌握できているのか? 不測の事態に備えることが、不測の事態を招くのではないか? 万が一の万が一に後悔しない選択はなにか?
外交や政治判断の難しさを感じる。

冷戦後に判明したことだが、キューバ危機の時点ですでに核ミサイル数十機が配置されており、アメリカの臨検は効果がなかったらしい。もしこの事実をアメリカが察知していたら、歴史は大きく変わっていただろう。想像したくもない。
こうした情報も、ラストで少し紹介して欲しかったかな。

ふつうに朝が訪れる。その素晴らしさに感動できる作品だった。

ページ先頭へ