[レビュー1988年10月15日に発表された 

ドグラ・マグラ Dogura Magura

狂気 病院 記憶操作
更新日:2010年09月14日(火) 07:06 [Edit]

いい意味でよくわからない、と言いたかった

原作は未読。読むべきか迷っていたけど、実写映画が高く評価されていると聞き、鑑賞してみる。結果、原作を読むべきか、さらに迷うことに。期待通りの面もあれば、そうじゃないところもある。実写化に際して変質してしまったのか? 元からこうなのか?

虚実ないまぜの表現はおもしろいが、ただ異常な世界だけでは魅力がない。正木先生が自殺していても、若林先生が千代子殺しの犯人だとしても、主人公(私)の正体は呉一郎しか考えられない。誰かがウソをついているにしても、ウソをつく理由がない。もちろん狂っていればべつだが、みんな狂っているで済ませるのはもったいない。

とはいえ、雰囲気はよかった。精神病院の背景美術もよくできてる。このイメージをふまえ、小説を読んでみるしかないようだ。