トップガン Top Gun
1986年 外国映画 3ツ星 学校 戦争 飛行機考えてみれば、無邪気な映画
上映当時、私は15歳。そのころはただカッコイイと興奮していたが、大人になって見返すと、けっこう無茶なことをやっていると気づく。「戦争賛美」「アメリカ万歳」「空軍サイコー」の低能映画と批判するのはたやすいが、そんな理性も映像と音楽に吹き飛ばされる。
つまるところ、制作者にも確固たる信念や思想はなくて、ただカッコイイと興奮しながら作ったんだと思う。無邪気な映画だから、無邪気に楽しめる。このあたりが『ティアーズ・オブ・ザ・サン』との違いだ。
ハンサムで有能、かつ野心的という、トム・クルーズの基礎を築いた映画でもある。