[レビュー1987年07月18日に発表された 

劇場版 聖闘士星矢 邪神エリス Saint Seiya - The Legend of the Golden Apple

アクション ヒーロー
更新日:2016年06月25日(土) 12:19 [Edit]

『聖闘士星矢』のすべてがわかる45分

短い中にも各キャラの生い立ちから人物像、関係性、弱点といった基本要素が、びっちり詰め込まれている。目新しさがないように見えるが、この劇場版で整理・確立されたパターンは多い。
真っ先にダウンする星矢、脱いだ方が強い紫龍、情にもろい氷河、ツメが甘い瞬、じつは仲間思い一輝など、演出にもブレがない。また、「絶体絶命に星矢が射手座の聖衣をまとい、弓矢をかまえる」というパターンは、じつは本作が初出である。
こうしたパターンは、のちに原作にも逆輸入されたため、なにがなにを参考にしたのか、わかりにくくなった。ある意味、原作以上に原作らしい劇場版と言えるだろう。

本作は物語だけでなく、絵もきれいだし、よく動くし、音楽も大迫力だ。あらゆる意味でパーフェクト。それため後続作品が焼き直しに見えてしまうが、それもまたよし。

この劇場版が、『聖闘士星矢』の大人気を決定づけたと思う。