バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3 Back to the Future Part III

1990年 外国映画 3ツ星 タイムトラベル 西部劇 @S.スピルバーグ

1885年は遠かった

これまで近過去と近未来を描いてきたので、西部開拓時代は異世界だった。タイムマシンがなければ帰れない孤立感は強いけど、それは「遠い惑星に漂着した宇宙船」と変わらない。
日本なら明治18年で、伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任した年か。なるほど明治時代にタイプスリップだったら印象が変わる。やはり西部は遠かった。

3作目では、ドクの科学力は格段にアップしていることに驚く。材料や工具をどうやって手に入れたんだろう。過去に放逐されてもあきらめず、あるものを組み合わせたとすれば、ドクの知性と意志力はすさまじい。ある意味、タイムマシンより驚異的な存在だ。つまるところタイムマシンは道具に過ぎず、未来を変えるのは個人の力と言うことか。

初めて見たときは首をひねった3作目だけど、振り返ってみると3部作の出来はよかったと思う。
最後の最後まで、清々しい映画だった。

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