こんな映画は、最初で最後かもしれない
発射されたミサイルを、ただ呆然と見ていた姿が印象的だった。なにも知らされず、なすすべもない。変わり果てた世界では、若さも、知識も、権威も通用しない。その無慈悲さに戦慄する。
多くの映画は「その日まで」をエキサイティングに描くが、本当に重要なのは「その日から」なのだと思い知らされた。
アメリカ市民の視点で描かれた核戦争の勃発とその後。
考えてみると、こういう映画はアメリカで作られなくなった。核戦争が描かれても軍人や諜報員の視線だし、核爆発があっても悲惨さは省略されている。
この映画が撮られた時期には確かにあった核戦争への恐怖が薄らいでいるのだろうか? それこそ恐怖だ。
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