アンデッド Undead

2003年 外国映画 4ツ星 モンスター:ゾンビ 地球外生命

じつはSF映画

あらすじ

オーストラリアの田舎町バークレー。ある日、空から大量の隕石が振ってきて、直撃した人がゾンビになってしまう。なんとか生き残った人々は、変人とうわさされる農夫の家に逃げ込む。農夫はこの状況を予測しており、大量の武器を備えていた。
一行は町を抜け出そうとするが、天までそびえる巨大な壁に阻まれる。咳き込む空気や、肌を焼く雨はなんなのか? なぜゾンビ化した人々が光を浴びて昇天するのか?

個性のないタイトル、やる気がないパッケージ。だけど、おもしろかった。よくあるゾンビ映画の1つと思ってみると、意表を突かれるだろう。奇妙な出来事にちゃんと意味があった。低予算のわりにスケールが大きいのも驚きだ。

B級ホラー映画ファンなら、変人農夫に熱いエールを送るだろう。農夫の言葉は説得力があり、攻撃力はずば抜けて高い。かたや常識人はきゃーきゃー騒ぐだけで、発砲しても当たらない。主演のミス・バークレイが常識を捨てるにつれて強くなるのが象徴的だった。
それゆえ、ラストに驚かされる。完全にしてやられたよ。

画面が暗いとか、テンポが悪いとか、難点はあるけど、おもしろかった。ゾンビ映画をたくさん見ていると、こういう良作が輝いて見える。B級ホラー映画ファンにこそお勧めしたい作品の1つである。

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