トータル・フィアーズ The Sum of All Fears

2002年 外国映画 2ツ星 テロ 戦争

ただのパニック映画だったとは

史実をもとに作られたシミュレーション映画なんだけど、それが事実なのかフィクションなのかハッキリせず、核戦争の脅威もいまいち実感できない。それでも、本当に爆発するとは思ってなかったので、一気に緊張が高まる。しかしここでも被爆の悲惨さはあまり伝わってこない。主人公は死の灰をたっぷり吸っても、ぜんぜん平気だしね。

結局、主人公の孤軍奮闘で世界大戦は回避されてしまう。
第4次中東戦争(1973年)の危機をモチーフにしているわりには、なんとも安っぽい。リアリティも吹き飛んでしまったよ。
意味深なラストも、主人公に伝わったのかどうか。

情勢に通じている人には軽薄で、通じてない人には難解な、中途半端な出来映えだった。

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