ウルトラQ dark fantasy (全26話) Ultra Q dark fantasy
2004年 特撮 3ツ星 #ウルトラシリーズなにかが足りない
38年を経てリメイクされた『ウルトラQ』。旧作の続編や再解釈も含まれ、ファンをくすぐる工夫もされているのだが、どれも物足りない。あの唐突さ、突飛さは、もう再現不可能なのか。
ごく少数の旧作ファンにサービスするより、新規のファン獲得に集中すべきだろう。その意味では、どっちにも振り切れていなかったと思う。脚本がおとなしすぎる。
- 踊るガラゴン ... いきなり続編のバトルものを持ってくるのはまずよ。シリーズを誤解する第1話だ。まぁ、旧作もそうだったけど。
- らくがき ... マーキングは必ずしも侵略を意味しない。測量や標識だったかもしれないのに。
- あなた誰ですか? ... 日常のちょっとした異変をテーマにしたのは秀逸。
- パズルの女 ... 危険から守ってくれていたのに、あのラストはないだろう。スジが通らない。
- ヒエロニムスの下僕(しもべ) ... 一方通行こそが、ウルトラQの醍醐味。実話の説明を口頭で済ませるのは惜しい。
- 楽園行き ... 楽園と排除勢力の正体に踏み込んでほしかった。あの空間は、怪獣の体内だったかもしれないのだから。
- 綺亞羅 ... 天使の愛らしさにしびれる。なにも知らずに逝くのはモッタイナイ。
- ウニトローダの恩返し ... ポップな宇宙人エピソード。箸休め。
- 午前2時の誘惑 ... 連続して軽いテーマ。おしゃれ小鉢がついてきます。
- 送り火 ... 人の死を日常的に見ている人間が、あんがいマトモなので驚く。
- トーテムの眼 ... びっくりするほど直球勝負。トーテムに罪なし。
- 夢見る石 ... 子どもの目を盗んで大人がイタズラするのは笑える。
- 影の侵略者 ... 鏡像のすり替えはおもしろいが、後半は安っぽい。人間の価値観が、この宇宙で普遍的なものと思ったら大間違いだ。
- 李里依とリリー ... 設定を整理したのはよいが、怖さも減じてしまった。惜しい。
- 光る舟 ... これまた直球勝負。後味が爽やかすぎて、萎える。
- ガラQの大逆襲 ... すっかりマスコット。セミ女が駄目すぎる。
- 小町 ... オチてない。非人間を愛する覚悟を示せ。浴衣アクションはすてき。
- 後ろの正面 ... 地獄通信みたい。真相と事件の一体感がない。
- レンズ越しの恋 ... ありがちな時間交錯。彼女と自分を隔てる一線を越えろ。
- 密かな終幕 ... 人工生命の暴走なのか、研究者の暴走なのか。
- 夜霧よ、今夜も... ... どれほど時間を与えれば人類は気づくだろう? ゴシックホラーの導入部はよい。
- カネゴンヌの光る径(みち) ... ハナエちゃんの声が愛らしい。募金活動を頭から信じてない子どもたちが新鮮。
- 右365度の世界 -ALICE in the 365 degree world- ... 渡来ゼミは怪獣退治のたびに休講か。自分だけの世界へ行くこと、帰ること、見送ることの意味が弱い。
- ヒトガタ ... デカルトの引用はいいが、人形に魅力がない。
- 闇 ... 廃墟と芸術家、民間伝承、局の陰謀、共同幻想。盛り込みすぎて、わかりにくい。
- 虚無の扉 ... 翼くん、舌足らず。ケムール人じゃないの? 想像力を食べるアイデアは興奮する。
どれもこれも惜しい。もうちょっとなんだよ。
また数十年したらリメイクしてほしい。
ちなみに第11話「トーテムの眼」は、W.W.ジェイコブズ「猿の手」そのもの。私が制作した動画があるので、ご参考までに。
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