東京伝説 蠢く街の狂気 Tokyo Psycho Horror

2004年 日本映画 1ツ星 狂気

まず警察に相談しよう

ジャパニーズホラーと聞いていたが、超常現象はまったくなし。ストーカー犯罪を描いたサスペンスのようだが、リアリティはなく、怖さよりグロさが鼻につく。はぎ取った顔の皮をかぶって、その人になりすませるものかね。愛する女性の顔にイソメをなすりつけて、布団袋で坂道を転がって、川の中で結婚を迫るのは、狂っているから?
大したストーリーじゃないのに、わけがわからない。

舞台挨拶で監督が、「なぜ主人公は警察に相談しないのか?と聞いたヤツがいたが、バカかと思った」とのたまっていたが、それこそバカな話だ。警察が万能でなくとも、まずは相談するのが社会人の常識だろう。郵便物などの証拠があるのに警察が無視すれば、それはそれで恐怖の下地になる。
そもそも主人公は、探偵が調査したあと、どうするつもりだったのか? かよわい女性が自力解決するしかない(と思い込む)ところが、現代社会の歪みか?

家庭内暴力の疑いがある隣家を登場させたのも意味不明。社会が病んでいるように見えたのは、主人公に余裕がなかったせいか。なんか、作品のテーマをぶちこわしているよね。


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