マスク The Mask

1994年 外国映画 2ツ星 コメディ 変身

マスクの設定が活かされてないなぁ

当時は最先端のダイナミックCG映像だったんだろうけど、いま見ると物足りない。そう感じてしまうのは、この映画がストーリーより映像技術にたよってしまった証なんだろうな。
冴えない男がマスクで変身する。ふつうの仮面とは逆で、「本心をさらけ出すマスク」という設定はおもしろいのに、ぜんぜん活かされてない。悪役がつけてもパワーが得られるなら、単なる変身アイテムじゃないか。そもそもティナの美しい顔だって、1つのマスクといえる。主人公も含め、誰もがマスクに惑わされていたわけだ。

仮面と素顔、内面と外見、本心と見栄。このあたりの葛藤を掘り下げていれば、たとえ映像技術が古くなっても輝きを失わなかっただろうにと思うが、そーゆー映画じゃないか。

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