ヴァンパイア The Night Warriors (AC) Darkstalkers: The Night Warriors

1994年 ゲーム 4ツ星 ゲーム:対戦型格闘 モンスター モンスター:吸血鬼 @CAPCOM

さすがカプコン

当時、対戦型格闘ゲームが粗製乱造されるなかでも、『ヴァンパイア』は別格だった。魅力的なキャラクターデザイン、なめらかな動き、多様なアクションパターンなども驚きだが、やはりボタンコマンドが革新的だ。『ストII』で鍛えたセンスはそのままに、新しいテクニックを要求される。違いすぎず、同じすぎない。絶妙のさじ加減だ。
私はモリガンを使っていたが、ダークネスイリュージョンが決まったときは痛快だ。プレイを繰り返す中で必殺技の強化やチェーンコンボ、移動起き上がり、追い打ちなどをおぼえていく。キャラクターごとに性能のちがいが大きいため、相手と同じことができるわけじゃないし、同じ技が同じように決まるわけでもない。意表を突かれ、考察し、工夫する。戦術が広がる。ぐいぐい引き込まれた。

しかし難しかった。リリース直後はベテランとも同じ地平で戦えたが、すぐその差は開いた。ベテランは新しいことを習得するのが早い。だからベテランなのだ。こてんぱんにやっつけられ、出費が気になりはじめたころ、『ハンター』が投入されたっけ。

「ヴァンパイア」のタイトルは凡庸だが、まったく新しいゲームだった。まったく異なるゲームじゃないあたりがミソだ。カプコンはいい仕事する。『ヴァンパイア』は『ストリートファイター』に並ぶビッグタイトルとなり、対戦型格闘ゲームのブーム終焉まで私たちを楽しませてくれた。

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