アイデンティティー IDENTITY

2003年 外国映画 3ツ星 狂気

あっと驚かせることに囚われすぎているような

こういう話は大好きなんだけど、今ひとつ物足りない。
監督や脚本家によるコメンタリーも聞いたので、いろいろ工夫したのはわかる。だけど、観客を驚かせようと頑張るあまり、ミスリーディングを多用しすぎて、コンセプトも不条理さを露呈してしまった感じがする。

  • このモーテルには、11人の人間がいる。
  • 10からのカウントダウンで、1人ずつ殺されていく。
  • 最後に残るのは1人。
  • 11人は、なんらかの共通項をもっている。
  • 11人は、だれかの意図によって集められている。

もっと早い段階で、もっと明瞭に状況を説明してほしかった。

あとエンディングだが……これはちょっとないだろう。狙いすぎだよ。

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