レクイエム Wake of Death

2005年 外国映画 2ツ星 アクション @ジャン=クロード・ヴァン・ダム

本気になったヴァン・ダムの違和感

中途半端な映画をやらせたらピカイチのジャン=クロード・ヴァン・ダム。しかし本作は、かなりハードな復讐劇になっている。
序盤、密航者に同情する奥さんは好きになれなかったが、まさか、なんの理由も殺されるとは。ヴァン・ダムの慟哭が、やがて殺戮のファンファーレとなる。なんでも暴力で解決しようとするところは、マフィアも主人公も同じ。意味を考えると馬鹿っぽいが、映像はシャープで、緊張感がある。暴力もいつになく痛々しい。移民局の偉い人がいちばん悲惨だった。

で、おもしろかったかというと、そうでもない。主人公含め、登場人物の描写が足りないせいだ。ただひたすら吹き荒れる暴力の嵐。うーん、ヴァン・ダム映画は中途半端な方がいいかなぁ。

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