リロ・アンド・スティッチ 2 Lilo & Stitch 2: Stitch Has a Glitch

2005年 外国映画 3ツ星 SF:スペースオペラ 主人公は子ども 家族 @ディズニー

家族の絆は素晴らしいが、科学も必要でしょ

ジャンバ博士がひとこと「スティッチは病気で、治療しないと死ぬ」と言えば、もろもろ解決するのに!!! スティッチの秘密を守るためとしても納得できない。まぁ、物語を転がすための配慮だろうけど、命がかかった状況なのでイライラする。

状況がわからないスティッチは、自分の中にいる「悪い子」が暴れていると思い込み、消沈する。リロを傷つけまいとする苦心する姿はあわれだ。一方、リロも最初はスティッチを叱るが、やがて異常に気づきはじめる。病気と知らなくても家族の絆は強いのは素晴らしいが、病気であることを伏せなくてもいいはず。ジャンバ博士とプリークリーが近くにいなければ、すなおに楽しめたかもしれない。
リロの母親がフラダンス・コンテストで一等を取っていたので、リロも一等を取れるか、取れないにしてもフラダンスが勝利の鍵になるかと思ったが、ちがった。このあたりも肩すかし。安直じゃないのはうれしいが、カタルシスに欠ける。

劇中、リロたちはエルビスにゆかりのある場所を見てまわる。これって実在する場所なの? 5歳の女の子が「プレスリーを信じていれば、きっと助けてくれるよ」と言うのもすごい。ほかにもリロは、「ママから受け継いだものはただ1つ。おねえちゃん」とこぼす。この娘の将来が気になるよ。

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