身代金 Ransom
1996年 外国映画 3ツ星 交渉人 誘拐社長が強すぎて、ヒーロー映画になっちゃった
社長の判断は正しい。誘拐犯の言いなりになっては、すべてを失う。理性は駆け引きを求めるが、感情は服従をささやく。そのせめぎ合いに緊張感は高まっていく。けっこうおもしろい。
しかし中盤から、どうにも社長が超人じみてくる。頭がよくて、行動力もあり、正義感に篤く、情も深い。ちょっと完璧すぎる。犯人サイドの紹介されると、彼らが哀れに見えてくる。クライマックスでは、むしろ犯人を応援していた。強者と弱者が入れ替わってしまった感じだ。
卑劣な犯人に同情するのもヘンだが、ねらう相手をまちがえたね。
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