マルサの女2 Marusa no Onna 2

1988年 日本映画 4ツ星 刑事・警察

必ずしも、正義が勝つわけじゃない

大衆が考える「悪」を具現化したような宗教法人。その頂点で、色と欲に溺れる三國連太郎がたまらない。なんだか憎めない感じもするが、物語は意外や意外、マルサの敗北に終わる。
とはいえ、逃げおおせた悪がシアワセには見えない。
前半は悪の贅沢さにあこがれ、マルサに注意しようと思っていたが、あの末路をみると、悪事は割に合わないと思えてしまう。それこそが、この映画のテーマだったのかもしれない。

勝てるときもあれば、負けるときもある。それでも仕事だから、明日もめげずに追求する。1作目以上に、オトナの映画になったと思う。

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