深紅 Shinku

2005年 日本映画 3ツ星 ドラマ 家族 百合 社会派 障害

あと一歩、あと一歩のもどかしさ

状況設定のインパクトが大きい。冒頭で「修学旅行の夜」をていねいに描いてくれたおかげで、物語全体がしっかりまとまっている。2人の少女がなにを思い、どのような結末を迎えるのか、レビューとして語ることはできない。

難点をあげるなら、主人公である被害者の娘がなにを知っていて、なにを考え、なにを求めていたかがわからないこと。じつは本人もわかってないのだが、わかってないことがわからなかった。
ラストの挨拶も、いささか唐突な気がする。絵的に美しいので、もうちょっと手順を踏んでほしかった。
でも、おもしろかった。

ページ先頭へ