博士の愛した数式 The Professor and His Beloved Equation

2005年 日本映画 3ツ星 障害

きれいにまとめてある

しみじみ感動できる映画だ。最後まで見た人は、こんな授業を受けてみたいと思うだろう。

しかしリアリティは乏しい。
記憶障害の人と付き合う(精神的)苦労はいっさい描写されない。前任の家政婦さんは耐えられなくなって辞めたのに、なぜ主人公の母親は平気なのか? 健常者も障害者も区別せず付き合える彼女は、博士より特殊に見える。

母親だけではなく、まだ幼い(しかも父親がいない)息子も、平然と博士と付き合っている。この親子が特殊と言うより、人物描写が足りていないのではないか?

まぁ、数学の授業で話すハナシだから、割愛された部分もあるのだろう。そういう意味でも、きれいにまとめてあるなぁと思った。

ページ先頭へ