[レビュー1963年09月28日に発表された 

ふくろうの河 La rivière du hibou

更新日:2020年08月31日(月) 03:51 [Edit]

ストーリーを知っていれば楽しめる

もともと3部作の1つだった短編映画(白黒28分)。高く評価され、「トワイライト・ゾーン」のエピソード(An Occurrence at Owl Creek Bridge (#142 S5E22)(1964))として放送された。
原作はアンブローズ・ビアス「アウル・クリーク橋の出来事」。「ふくろうの河」という邦題には、カタカナ表記を避ける60年代の配慮がうかがえる。私は原作小説を読んでから映画を見たが、それでもストーリーを追うのは難しかった。なにも知らずに見た人は呆然となったのではあるまいか。そのくらい劇中の説明はなく、演出は観念的だ。

こうした傾向は本作にかぎらない。黒澤明の『羅生門』(1950)だって、観念的な演出が多い。当時の視聴者は真剣に映画を見て、その意味を深く洞察する能力があったのかもしれない。逆に言えば、この半世紀で映画は格段にわかりやすくなった。ビタミン剤はビタミンの補給に適しているが、そればかり摂取すると果実からビタミンを摂取する能力が衰えるそうだが、ちょっと考えちゃうよね。

妄想リメイク(ゆっくり文庫)

私なりに翻案した動画を作ってみたので、よかったら見てください。